今回は伝統模様「千筋」(せんすじ)を縦横に刻み、人や道路が交差する都会の街を表現したという。カッティングラインにはシルバー蒸着を施して、鋭さと立体感をより際立たせた。
都会の街と思えなかった。
オシアナス・ブルーを基調としつつ、六太や日々人たちの宇宙服を連想させるトリコロールで全体のカラーをまとめ、さらにダイヤルには、GPS衛星からの電波が降り注ぐ地球をデザイン。しかもこの地球が、実は作品中に登場するオペレーション「FMTE」(From the Moon To the Earth )のロゴからの引用で、「月から見た地球」を象っているなど、宇宙兄弟ファンは思わず頬が緩むエッセンスが十分に散りばめられているのだ。これらの落とし込みが実に上手い。
どこが宇宙兄弟なのか分からなかった。
ここ数年のオシアナスのベゼルはかっこいいと思えずちっとも惹かれない。残念。