伊達のテニスはなぜウィンブルドンと相性がいいのだろう。まずは、ライジングという独特の打法が芝の球足の速さに合っている。ボールの上がりっぱな、つまり非常に低い位置にラケット面を合わせてカウンターヒットするテクニックは、タイミングが命。数学的に説明する能力はないが、恐らくボールの弾む角度、スピード、伊達のグリップの握り方、伊達の好む打点が、絶妙に噛み合うのだろう。
伊達のラケットが非常に重いことは知る人ぞ知る事実。伊達いわく、多分男子の中でもトップ5に入るくらいの重さだという。「私の場合、軽くすると(ボールが)飛びすぎるんです」と説明するが、あの小さな体でラファエル・ナダルよりもジョーウィルフライ・ツォンガよりも重いラケットを使っていると聞けば驚くが、ラケットを振り回さず相手のパワーを利用したカウンターショットを見ていると、いかにもと思えてくる。
今晩のNHKの放送は録画だけど、伊達も錦織もやるね。 コートはNo.1コートみたいだ。