Last modified: Thu Dec 9 22:42:07 JST 1999

Infoを使おう

Emacsエディタ上でヘルプなどのドキュメントを
読むため必要なinfoコマンドの使い方です。


もくじ

  1. 起動する
  2. 終了する
  3. infoを選ぶ
  4. ページの状態
  5. ページを操作する
  6. ノードを操作する
  7. menuを操作する

起動する

 Emacsエディタの上で
  M-x info
しましょう。 起動していなかったら、もちろんemacsもしくはmuleを起動してからですよ。

 ここで、M-x info、と書いた場合には、
  「Metaキーを押して、"info"と入力して、"enter"を入力する」
ことを表します。同様に、C-x f、と書いた場合には、
  「Ctrlキーを押しながら"x"と入力して、"f"を入力する」
ことを表します。 以降、何か入力するキーがある場合は、 イタリックで書きますので覚えておいて下さい。

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終了する

 わからなくなった場合のために、とりあえずinfoを終了する方法です。  q
 の入力で、infoを終了することができます。

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infoを選ぶ

 infoを起動すると、そのマシンで見ることができるinfoの一覧が表示されます。
infoが用意されているものは、
* Mule-jp: (mule-jp). Multilingual Enhancement to GNU Emacs. (Japanese)
のように表示されます。 最初の*に続く部分がタイトル。()に囲まれた部分がinfoファイル名。 それより右の部分はコメントで、 どんなことについてのinfoなのか説明が書かれています。
 さて、一覧されたinfoから見たいものを選ぶには、 見たいinfoのタイトルが書かれている行(行内ならどこでもいいです)に カーソルを移動させて スペース<SPC> を入力します。カーソルの移動は  C-p, C-n, C-f, C-b, カーソルキー のいずれも使用できます。

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ページの状態

 お目当てのinfoが表示されたら、そのinfoを辿って行きましょう。
ページの一番上の1行(もしくは2行)に表示されているのはヘッダです。 これはまた別に説明しますので、今は気にしないでおきましょう。
 今あなたが起動しているemacsが、どんなサイズなのかはわかりませんが、 その画面サイズにinfoの1ページが全て収まっているでしょうか? emacsのステータスライン(下から2行目ですね)の右側に
 --Top--
 --All--
 --Bot--
など、いずれかが表示されていると思います。 これはそれぞれ、
 ・ページの一番上が表示されている(表示されていない続きがある)
 ・1ページ全てが表示されている
 ・ページの一番下が表示されている(上の方が表示されていない)
ということを表しています。 また、ページの途中を表示している場合には --33%--など割合が表示されます。
 --All--以外が表示されている場合には、 その画面サイズでは見えていない部分があるということになります。

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ページを操作する

 では、ページの下の方を見てみましょう。
 <SPC> を入力するとページが進みます。 下の方が表示されたでしょう。  DELETEキー<DEL> を入力すると逆にページが戻ります。 こうして進んだり戻ったりして、ページの全てを見ることができます。 また、ページの先頭に飛ぶには  b を。カーソルのある行を真ん中に持ってくるには  l を入力します。

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ノードを操作する

 infoにはノードがあります。章みたいなものでしょうか。 ノードの先頭にはヘッダがあり、その下にはトピックが表示されています。 Mule-jpのinfoの場合、

File: mule-jp, Node: Overview, Next: Characteristic, Prev: Top, Up: Top

Mule とは何か

などと表示されていると思います。
File:はそのinfoのファイル名、 Node:は今表示しているノード名、 Next:は次のノード名、 Prev:は前のノード名、 Up:は上位のノード名です。 また、 Mule とは何かは このノードにおけるトピック名を表しています。
 ではノードを移動する方法です。 Next:で示されている次のノードに移るには、  n です。ページの最後にいる時に  <SPC> を入力しても次のノードに移れます。 そして、Prev:で示されている前のノードに移るには、  p で移動することができます。
 同様に u の入力でUp:が示す上のノードへ移れます。  d ではinfo起動直後にも表示されるTopノードへ移ることができます。

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Menuを操作する

 n や p でnodeを操作しましたが、 その移動は前か後にのみでシーケンシャルなものでした。 Menuを使うとnodeを飛んで移ることができます。
 表示しているnodeの中でMenuが指定されている時にのみ、そのMenuに飛ぶことができます。 Menuは * で始まり、大抵はサブトピックが書いてあります。例えば、
* Overview::		Mule ってどんなもの?
* Invocation::		Mule の起動について.
のようにです。 この例では、OverviewとInvocationというサブトピックがあります。 ここでOverviewに飛ぶには、m を入力します。 すると、ミニバッファに
Menu Item: 
と出ますので、Overview[enter]と入力します。 補完も効くのでO[tab][enter]と打っても同じです。
 なお、そのnodeにMenuがなければ移動はできません。

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