Last modified: Thu Dec 9 22:38:13 JST 1999

POPサーバの構築

POPサーバの作り方を聞かれたので、ついでにページにしちゃいました。
POPクライアント(WinBiffとかNetscape Messengerなど)に応答し、
サーバにあるユーザのメールをPOP(Post Office Protocol)にて
送り出すのがPOPサーバです。



Table of Contents

  1. 対象OS
  2. popdをインストールする
  3. 環境を設定する

対象OS

 ここで対象とするOSはSolaris2.5.xとします。 でもunixならどれでも動くでしょう。=)
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popdをインストールする

 POPクライアントからの要求を受け付け、要求してきたユーザに メールを送出するプログラムをインストールします。 利用したアーカイブはimap-3.4.tar.gzです。どっかから拾って来て下さい。=p

 それを展開したらREADMEを読みましょう。 でもやることは(Solarisの場合)makeコマンド叩くくらいです。 他のOSだったらOSTYPEってファイルを書き換える必要があるのかもしれませんが、 必要がなかったので調べてません。=p
 コンパイルが終るとipop2d、ipop3dってのができますから、 (make installは設定されてないから)これをどっか適当なところにコピーしましょう。 例えば、/usr/local/etc/配下とかですね。 ipop2dはPOP2プロトコルに対応するデーモン。 ipop3dはPOP3プロトコルに対応するデーモンです。 今は大体のクライアントがPOP3なので、ほとんどipop3dしか使わないでしょう。 インストールなんて、これでおしまいです。=)

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環境を設定する

 今度はipopdが動くように設定をします。 僕はinetd派なのでinetデーモンに登録する方法で説明します。

 /etc/servicesを編集します。以下の2行を追加して下さい。(rootユーザでね)

pop             109/tcp         postoffice
pop3            110/tcp
 POPを受け付けるポート番号を変えたかったら 109とか110の数字を変えればいいのですが、まず、変える必要はないでしょう。

 次は/etc/inetd.confを編集します。以下の2行を追加して下さい。(rootユーザでね)

pop     stream  tcp     nowait  root    /usr/local/etc/ipop2d   ipop2d
pop3    stream  tcp     nowait  root    /usr/local/etc/ipop3d   ipop3d
 /usr/local/etc/のディレクトリの所は、 ipop2d、ipop3dを置いた場所を書いて下さいね。 要するに、ipop2d、ipop3dのある場所をフルパスで書きゃいいです。

 そうしたら、この新しい設定をinetデーモンに知らせます。 inetdにHUPシグナルを送って下さい。

83 hogehoge:/home/yoshi > ps -ef | grep inetd
    root   198     1  0   4月 20 ?        0:36 /usr/sbin/inetd -s
   yoshi 16905 16326  0 15:50:02 pts/5    0:00 grep inetd
84 hogehoge:/home/yoshi > kill -HUP 198
とかやればいいでしょう。(もちろんrootユーザでね)

これでおしまいです。 あとは実際にPOPクライアントでメールを取り込めるか確認して下さい。 簡単すね。=)

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