暴れむぼうを手なづける (2011/04/16)


2011/04/02

インパクトドライバで潰した指だが、 普通の(在来の)バンソコからハイドロコロイドの キズパワーパッドに移行したところ、半日ほどで痛みがなくなった。

フクロウ

夕方に、けっこう近くでフクロウの声がしたので、 こどもを抱いて庭に出てみた。 うちの裏山の大きなクスの木から飛び立って、別の大きな木に移るところを みかけた。

本当に無音で飛ぶのな。 はばたいても全く何の音もしない。

近所の寺の庭にでみかけた天然しいたけ

散歩

こども連れて散歩。

くも、花、山菜(セリ)。セリ以外のものをよりわけるのがけっこう大変だった。

2011/04/09

風邪ひいた。くそだるい。

フクロウがすぐ近くで鳴いてる。

2011/04/11

風邪は治った。

昨日の夕方は一家全員表に出て、フクロウの声を聞いた。 こどもは大喜びである。奴はフクロウが好きらしい。

観光客が投げる餌を目当てにやって来る魚が目当てのアオサギと妙本寺の桜。

画像ではちょっと判りにくいのですが、 アオサギが獲物に狙いを定める時の眼の使い方は非常に面白く、 これは研究したらきっと良い結果が出ると思いました。 一般に捕食行動には距離を見積もる事が重要なので、 捕食を専らとする種は眼が二つとも前を向いていることが多い。 水の中ではまた事情が若干違いますが、 猫や鷲などを見れば判る通り地上や空では概略そういう事情です。

ところが鷺は眼が両脇についていて普通に考えると正確に狙いをつけるには不利です。 では、アオサギはこれをどう補って獲物を捕らえるのか?

実は、鳥が対象を子細に観察するときは、顔を側面に向けるのです。 正面から見据える事はしません。 その向きが(立体視はできませんが)一番よく見えるのです。 時々、鳩が首をかしげていますがあれは、上空をチェックしているのです。

一番よく見える向きを水面下の対象に向けようとすると、顔の側面を水面に向ける必要があります。 画像のアオサギは顔の右側面が水面に向くよう、頭をロールさせているのが判るでしょうか? ところで、側面を完全にまっすぐ水面に向けてしまうと反対側の目は空しか見えなくなって、距離が判らない。 そこで、反対側の目を補助的に使って測距できるようにします。 反対側の目でも対象がギリギリ見えるように、頭をロールさせる軸を選びます。 こうして狙いを定める時に、実に微妙な具合に頭を傾けるのです。

つまりこの画像のアオサギの利き目は右でしょうね。 これで私が面白いと思ったのは、おそらく左右で目の役割が全く違っているという事です。 右がメインの画像で、左は距離を見積もるための補助でしょう。 また副次的に左目は上空の監視にも役立っているかもしれません。

夕方18時半頃からフクロウが鳴き始める。

危機管理放棄の構造

想定範囲を定める事は実社会では重要なステップです。 全ての場合を完全に網羅するのはいつも可能とは限らない。 制約条件は様々で、 実施に必要な金額の場合もあるし、 技術的な限界が設定する事もあれば、 心理的、社会的状況が制約になる場合もあります。

全てが想定範囲というのは無理なので、 どこかで切らざるをえませんが、 これができるためには切って捨てるものは何なのか、というのも評価する必要があります。 さもないと必要なものを切ってしまい、要らないものを入れる事になるでしょう。 想定外のものも、真剣に考えておかないと現実にあったプランはできない、 という事です。

うまくいかないとすれば、どんなケースがあるのか。 それは許容できるのか。 それが来てしまった場合はどうするのか。 といった事がきちんと考えられていないプランは、 切るものと盛り込むもののバランスを考えていないので失敗します。 つまり「危険は無いので、無いものを考えるだけ無駄」という安全神話は 所詮空想上の存在ということです。 神話というからには、たとえ空想上の存在であっても、 人類や民族が共通して持つ感情の根源に依拠したなにがしかのものであるべきですが、 そいういうものは全く無いので、本物の神話からすれば失礼千万な話しですが。

じつはこの構造は案外根深くて、どこでもそこらじゅうに見る事ができます。 たとえば平時であっても「もし戦争になったらどうするか」というのを常に考えておくことは必要ですが、 「そんな事を考える事自体が危険思想で軍事独裁で南京大虐殺だムキー! 憲法9条死守!!」みたいなのは原発安全神話と全く同じ構造です。 これとそっくり同じ面子が先の大戦では「神州ハ不滅デアル!欲シガリマセヌ 勝ツマデハ!!」 とうわごとのように唱えていました。 作戦がうまく行かない可能性を検討する奴は敗北主義者というわけです。

語彙を適当にマッピングすれば原発安全神話も憲法9条も太平洋戦争も見分けがつきませんね。 こんな調子では何をやってもうまくいくわけがない。 これは頭が弱いというのではなくて、近視眼的かつ過度なリスク回避による現実逃避ですから、 人格障害みたいな感じですかね。

こんな風に文句を言うだけでは生産性が無いわけですが、こればっかりは「それならこうしたら?」 みたいなのを全く思い付きません。 申し訳ない。 こういう構造を外在化して客観視できるようになれば、 自然に問題は消滅するのでしょうか?

真のテクノロジー

宇宙関係とか、原発とか、真のテクノロジーであり、本当に凄いです。 今回の原子炉事故では、原発関係の調べものがえらい勢いで進むので何故かな、 と思ったらそういうわけなんですよ。 要するに読んでて面白いんですよ、原発関係の技術は。

ところで、ずっと不思議に思っていたので今回調べてみてやっと判った事があります。 それは、臨界制御です。 こいつはなかなか微妙で面白いですよ。

原子炉内部では核分裂でできた中性子が次の核分裂を引き起こす、 という連鎖反応が続いているわけですが、 それを聞いた時、なんかだまされたような気がしませんでしたか? つまり、それって原子爆弾と全く同じ仕組みじゃないですか。 同じ仕組みだったら同じ出来事が起きるはず。 原子爆弾は、制御しようとしても、日常的時間スケールからすれば、 ほとんど不連続に発生する莫大なエネルギーですから、 実際問題として制御なんかできない。

理屈の上では一つ一つの核反応が何度か繰り返されて広がるわけですが、 それは寸法も時間も原子のオーダーなわけで、 しかも指数関数的に広がるわけですから、 制御可能な連続関数というよりは、 相転移的な不連続変化です。 普通に考えたら制御の対象にはならない。 まんべんなく混ざった酸素と水素の混合気体のうち、「ここらへんだけ火つけよう」 みたいな話しをしているようなものです。

これが、制御可能になる事情は以下の通りです。 鍵は、炉全体の分裂のサイクル時間をいかにして延ばすか、というところにあります。

まず、\(^{235}U\) だけでは臨界しない状態にしときます。 そうでないと爆発して終了です。 核分裂生成物のうち、中性子を出して崩壊するタイプも入れて、 ようやく臨界するぐらいに構成を設計しておきます。 そうすると、この核分裂生成物が中性子のバッファとして作用し、 この生成物が次の核反応に必要な中性子を出すまでの時間だけ、 分裂サイクル時間を延ばす事ができるわけです。 その時間が日常時間スケールから大幅にずれた短時間だったら 事情の困難さは変わりませんが、ここで使われる \(^{87}Br\) は半減期が55秒で これが良い具合なわけです。

多数の核反応をブレンドして制御可能なものとし、 自律的にこれを持続させるためのエンジンとしてのみ \(^{235}U\) が使われている、 というイメージで原子炉の中で起きている核反応を考えれば良いようです。 また燃料棒の中の核種のバランスは原子炉の安定運用にとって致命的に重要であろうと推測できます。 これが崩れれば爆発したり、安全に再開できない(再開した時に中性子バッファが無い)状態で 停止してしまったりする、などの問題が起きると思われます。

たとえこのように理想的に状態を作り上げたとしても、反応自体の指数関数的な 振舞は同じですから、制御を間違えると大変な事になるのは同じですが、 一般的な構成では中性子の数が倍になるまで1分くらいの時間的余裕があるようです。

とはいえ、本質的に原子炉というものは不安定系であって、出力が増え始めると、それが原因で もっと増えてしまう、という性質があることは変わりありません。 そこをシステムとして克服するための「安全に失敗する」技術というのも、 これがまたいちいち味わい深いものであり、 原発はまことに興味は尽きません。


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