家が傾いたらHOWTO(2005/08/03)


変な物慾の数々

はなしにきいたところでは、心が病んでくると要りもしないものが次々と欲しくなるそうだ。 アホじゃねぇのそういう奴って、と思ってたら今の俺がまさにそれである。 最近おもいつくだけでも次のような、 いかにも要らなそうなものが欲しくなった。

  1. BB弾が出るラジコンのタイガー戦車
  2. でかくて重くてかっこいい真鍮のランタン(しかも灯油式)
  3. 5cmくらいの厚さのアクリルのターンテーブルがついてるLPレコードのプレーヤ
  4. ハンディな広帯域受信機。 IC-R20 とか IC-R5 とかそういうやつ。

それぞれ、必要とする立派な言い訳の理由が以下の通りついている。

  1. 敵が来た時に迎撃する
  2. テラスで焼肉するのに使う
  3. 音楽を聞いて文化に浸る
  4. 災害時に情報を入手し、盗聴器を発見する。

このうち、幾つかは代替案で切り抜けられそうだ。LPはCDで出そうもないやつを 石田さんにデジタル化をお願いした。 焼肉は余ってる照明器具を物干しザオに吊せばよい。 災害対策は他にやるべきことがある。 だが、敵はどうするのか? 敵が来た時はタイガーで向かえ討つしかないのだろうか? そもそも敵って何だよ?

逃げちゃダメだ!

逃げちゃダメだ!

逃げちゃダメだ!

どっくん!!!

以下緊迫の次号を待て。 パンツァー フォー!!!

家が傾いたらHOWTO

うちの実家は関西にあるのだが、築30年くらいで、2度増築しているのだ が、あれやこれやで微妙に傾いてたところに阪神大震災があって、KOパンチ 的に若干傾いたのであった。

その傾斜はボールも転がり、敏感な人なら住 んでいて気分が悪くなるくらいのものだったので、半年後の夏、これを直す ことになった。

実家の商売は、実は建築設計事務所である。父はあちこち で調べて必要なものを調達してきた。こんな工事は前例がない。 そして工務店にやった事のない仕事をやらせても絶対にうまくいかない。 設計事務所やってりゃそのあたりはよく知ってるわけですよ。 一方、俺も父もなまじっかな職人より器用で圧倒的に賢い上に尋常でない体力がある。 そんなわけで、俺が帰省したときに自分らで工事することになった。

揃えたのは、1cmくらいの厚さの熱処理した特殊鋼板、クサビ、油圧ジャッ キ4本、充電式インパクトドライバ、コンクリドリル、エクスパンションア ンカーボルト、スチールプレート、エポキシ接着剤、若干の材木である。

まず、水準器で水平を測定し、どこが何ミリ下がっていてどれくら い持ち上げねばならないのかを計算する。これは、基礎に乗っている土台を 元に計算する必要があるので、畳をひっぺがす必要がある。幸い、うちの実 家は広くて部屋が二つ三つ使えなくなったくらいで生活に支障は全く無い。 遠慮なく畳や床をひっぺがして、柱毎に土台の水平からのズレを測量した。 このデータを元に、土台を基礎からどれくらい持ち上げねばならないか、 を計算する。ここは単純な足し算引き算であり、べつに難しいところは無い。 棟の土台は主に、柱のところでアンカーボルトを使って基礎に固定されている。 柱のところで、土台と基礎の間に持ち上げるべき寸法の座蒲団をかましてやれば、水平が復活するという段取りだ。

そのためにはアンカーボルトによる、 基礎と土台の連結を一時的に解除する必要がある。土台を固定するナット にアクセスできる場合はこれを緩めれば作業可能だが、アクセスできない 場合はこれを切断する必要がある。 切断しっぱなしというわけにはいかないので、 新たにエクスパンションボルトなどを使って土台を基礎に固定しなおすという段取りである。 再固定の工程は俺が考えた。つまり、岩登りなどで支点の工作によくつかう手口ってわけだ。

予め、測定したデータに基づいて正確な寸法に刻んだ、土台にかます材木(座蒲団)を用意しておく。 座蒲団は傾いている部分の柱の下全てに施工する。一番薄いもので2mmほどだ。

アンカーボルトにアクセス可能な箇所の工事は楽勝だった。ナットをボッ クスレンチで抜いて、クサビを土台と基礎の間に打ち込み、必要に応じて 鉄板かましてジャッキでリフトし、予め刻んであった座蒲団の木材を挟ん でジャッキをおろしてボルトを締めればできあがりである。慣れれば一箇 所15分かそこらで終る。

だが、壁その他でアンカーボルトにアクセスできないところは大変だった。 まず、どこにボルトがあるのか判らない。柱の近所に土台と基礎の間にク サビを打ってちょいと土台を持ち上げ、向こうからライトを照らし、ボル トの位置を特定する。そしてクサビを打ったまま、金ノコの刃を土台と基 礎の間に滑り込ませて、ボルトを切断する。金庫破りか何かの気分だ。ジャッ キアップの工程は同じだが、場所の関係で作業は非常にやりにくい事が多 かった。座蒲団を仕込んだら、ボルトの打設である。 土台に新たな穴をあけ、穴越しにコンクリドリルで基礎を掘り、 エポキシ塗ったエクスパンションボルトを差し込み、ナットを締めてできあがりだ。 これをクソ暑い時期に床下にねそべって作業するのは、いくら無限の体力と 根性を誇るわしら一家とはいえ、かなりハードだった。 平屋部分は簡単にジャッキアップできるが、2階が乗ってる柱はずっと重い。

アンカー作業は丸3日ほどかかったろうか。 連日、土埃で頭まっしろけである。 見事、床をボールが転がる事もなくなったが、 建具まで自動的にまっすぐになるわけないのであり、 一部ドアなどはタテツケを直す必要が生じた。 最後に掃除して完成だ。

その後、父は地震関係の何か資格を取得して、 耐震工事のコンサルみたいなこともやっている様子だ。 みんな地震なんかあってもすぐ忘れるんで、 耐震工事なんてぜんぜん商売にならないらしいけど。

アナログ→デジタル

自転車友達の石田さんは、音楽もけっこう好きで非常に詳しいのであり、 今も LP を愛してやまぬコアなオーディオファンでもある。 俺もかつては一日じゅう音楽きいて仕事したりゼミの準備をしたもので、 毎週なにかのレコードなりCDなりを買ってたものだが、 いつしか全く聞かなくなってしまった。

当時買ったLPは今も捨てずに置いてあるのだが、 彼の自宅にアナログソースをデジタル化できる機材があるということで、 CDになってそうもないもののデジタル化をお願いした。

Dowland の flow, my tears と、なんだかよく解らない南米のやつ、 これはレコードの真ん中に穴があいてないというボケナスな作りで超ナイスである。 レコードの真ん中に穴もあけられないような連中がCDなんか作れるわけがないのであり、 これをお願いする。あと、 dirty dozen band とか carmina burana とか。

石田邸で久々に Mac OS X をさわる。 あいかわらずちゃんと console とかあって、ターミナルで zsh が起動する。 あいかわらず中身はれっきとした unix なのであった。 楽しいですね。 俺もヒマ作ってそっちにも引っ越そうと思う。

今日の夕食

セロリ、アスパラと豚肉の炒めもの。 味つけは先日の焼肉のタレ(自作)。 地元の豆腐屋の豆腐でヤッコと味噌汁。

米がそろそろなくなってきた。あと、味噌も無くなった。

ランスの映画

ランスの映画ができるという話しを妻がどっかで聞いて来た。

役者がマット ディモンだとか。

ハリウッドの役者の俄ダイエットに極めて厳しい評価の妻であるが、 このケースでは、シレツを極めた、と言っておこう。


過去の落書きリスト